読書好きな子は成績が勝手に上がる?!子育て17年目で実感した読書のメリット

子どもの教育

2022年9月現在、高校3年生のコイチは大の読書好き。

17歳となったここまで育ててきて、読書好きに育って本当に良かったなとしみじみ感じることが増えました。

本を読むことが好きで、文章をたくさん読み込んできたからこその利点が、10代を迎えたあたりからたくさん表にあらわれてきています。

この記事では、私がコイチを育ててきた中で感じた「読書好きな子供に育つと得られるメリット」をいくつかご紹介します。

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語彙が増える

本を読む習慣がつくことの最大のメリットは、何といっても「語彙ごい」つまり、「知っている言葉」が増える」ということです。

知っている言葉が増えるということは、知らない言葉が減るということ。

知らない言葉が人よりも少なくて済むのは、生きていくうえで大きな利点です。

例えば、知らない英単語がびっしり並んでいるような英語の長文は読む気も起こりませんが、もし、知っている英単語のほうが多ければ、その中に一つ二つ分からない単語があったとしても文章のおおよその意味を読み取ることはできますよね。

本を読むことが好きになれば、たくさんの本を読むようになり、たくさんの言葉に触れるようになります。

たくさんの言葉に触れると、当然、知らない言葉や読めない漢字にも出会います。

コイチは、本をたくさん読み様々な文章を目にすることで、それら知らない言葉や漢字の一つ一つをわざわざ辞書で調べなくとも、文章の流れからだいたいの意味を推測することが自然とできるようになっていきました。

そして、何度も文章を読んでいくうちに文章を読むことにも慣れ、知っている言葉も増えるので文を読むことそのものが苦ではなくなり、さらに本を読み知識が増える…という好循環が始まりました。

情報収集力が上がる

世の中にあふれている文字、活字。

これを情報と見る人と、単なる記号と見る人とでは、時間を経れば経るほど情報の蓄積量にどんどん差がついていきます。

ある言葉が、知らない人にとっては単なる記号に見えても、その言葉を知っている人にとってはとても興味深い情報だったりすることがあります。

例えば、「AB☆C」というアイドルグループがいたとします。そのAB☆Cの名前だけ書かれた表示板が駅の壁面に大きく貼りだしてあったらどうでしょう。

もしあなたがそのアイドルグループを知っていたなら、「AB☆C」とは何かを知っているので、その表示を見たら「何かAB☆Cのイベントでもあるのかな?」と考えることでしょう。AB☆Cのファンだったら、何か見逃していた情報があるのかと周囲をより注意深く見るかもしれません。

でも、そのアイドルの名前を知らない人にとっては、「AB☆C」は無意味なただの記号でしかないのです。だから、知らない人は名前すら目に留めずその場を素通りしていきます。

これがもしアイドルグループの名前ではなく、「空海」だったならどうでしょう。

「空海」とは何かを知っている人は、それが歴史上の人物の名前であるとわかります。興味を持ってあたりを見てみたら、空海にゆかりのある歴史的な史跡がその町にあることを知るかもしれません。しかし、知らない人は「空」と「海」って書いてあるけどなんだろう、としか思えない。あるいはもしかしたら、自衛隊の何かかな?と見当違いのことを考えてしまうかもしれないのです。

こんなふうに、知っている言葉が多い人は、あえて勉強に力を費やさずとも、普通に暮らしているだけでより多くの情報を得て知識と結び付けることができるようになるのです。

言語感覚UP

人間は言葉を覚えるとき、身の回りで出会った言葉を吸収していきます。

日本に住む人が日本語を覚えるのは、育っていく中でたくさん出会う言葉が日本語だからです。同じように、イギリスに住む人は英語を覚え、中国に住む人は中国語を覚えて育っていきます。

日常的な会話だけでも言葉を覚えていくことはできますが、どうしても自分の生活・行動範囲の中で出会う言葉に限られてしまいます。もちろん、その範囲内の言葉を知っていれば生活は十分にこなせるわけですから、不足はないはず。

しかし、本を読むことでより多くの言葉に触れるため、経験値が上がるのです。

たくさんの文章を読めば読むほど、たくさんの表現パターンが蓄積されていきます。

何かを言ったり書いたりすることが必要な場面で、どんな言葉を使えばいいのか(どんな言葉がよく使われるのか)を判断する力、また自分以外が述べた言葉を受け取るときに、それをどう読み取ればいいのかを判断する力が自然とついていきます。

国語が得意になる

勉強せずとも国語の点数が取れる子は、その多くが読書好きです。

読書好きの子が勉強せずとも国語の点数が取れるのは、文章題をメインとする国語のテストにおいて、文字を読むことが苦にならないこと、読むスピードが速いこと、小説の展開パターンや登場人物の人間関係がある程度推測できることなど、国語の点数が上がる要素を既に持っているからです。

文法においても、蓄積された表現パターンに照らし合わせてしっくりくる表現と「これはなんかヘン」という表現を見分けることができます。

多くの文章に出会ってきたことで、言語感覚がUPしているからです。

この直感だけである程度の得点ができてしまいます。コイチもそうです。高校生になった現在まで、国語に関しては試験勉強を一切していないにも関わらず常に高得点。先日受けた全国模試では国語偏差値72をたたき出しました。我が子ながらすごいなと、素直に思います。

しかし、学年が進むにつれて直感だけでは困難になっていくでしょう。文章が複雑になっていきますし、中学以降は古文・漢文も国語に含まれますからね。

ただし、国語文法や読解の技術を知識として学習する際にも、既に持っている蓄積されたパターンに照らし合わせることができるので、「そういうことだったのか」と納得しながら学ぶことができます。経験と知識が結びつくので、理解も早いのです。

古文・漢文についても、現代語訳を読んだり古典をモチーフにした作品を読んだ経験があれば理解しやすいのは言うまでもありません。

自己肯定感UP

本を読んでいるとなぜか「すごいね」「えらいね」と褒められることが増えます。

本人は好きで読んでいるだけだし、読んでいる本はたんなるエンタメ小説だったりゲームの解説本だったりもするんですが、それでも「本と向き合う姿」というのは勉強家を連想させ、見る人を感心させる力があるようです。

ただ好きなことをしているだけなのに感心され、褒められる。本を読む時間、つまり自分が好きなことをする時間を尊重してもらえることで、自己肯定感もUPします。

また、読書が趣味の一つに加わることで、人生の楽しみが増えることも大きなメリットだと個人的に思っています。

あとは子どもが勝手に学んでいく

日本に暮らす限り、日本語を使って生活していきます。

学校でも、仕事でも、自在に操れる言語力を持っていることは大きな武器になりますし、生きていくうえで生じる困難を軽くしてくれる盾にもなります。

親としてはなんとかその力をつけてあげたいと思いますよね。

それには子どもの頃に「活字を読む」ことへの苦手意識を取り除いてさえおけば、きっと大丈夫。

あとは、子ども本人が勝手に本を読んで自分の興味ある分野をどんどん学んでいく、そんな好循環が、読書から生まれていくのです。

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